スペイン瓦
スペイン瓦の軒先の表現(スペイン瓦・フランス瓦・輸入瓦)
昔のヨーロッパ南部の瓦はバレル瓦(スペインではクルバ瓦、フランスではカナル瓦と呼ぶ)を上下交互に施工していました。時代とともにその瓦の形は合理化されやがてS瓦に変わっていきました。写真をご覧いただくとわかるようにバレル瓦は上下(瓦の山部と谷部の瓦)が別々になっていますがS瓦は断面がS字型(波のよう)になって上下が1枚となっています。その事により同じ面積に施工する場合、材料枚数も半分になり施工する手間も半分になりました。それにより施工価格も下がったのです。・・・がしかしどうしても昔のような軒先を見せたいので是非バレル瓦で屋根を施工したいのですが予算が・・・とのお問い合わせがあります。そこでご提案ですバレル瓦で施工した場合、それがよく分かるのは1段目の軒先だけです。2段目以降はよく見えないのです実は。そこで弊社では1段目をバレル瓦を使い(加工が必要ですが)2段目以降は全てS瓦をつかう通称「サブリエ工法」をご提案しています。通常のS瓦は谷の部分が平たいのがほとんどなのですが、弊社のスペイン瓦の谷部は丸く、そり上がっているため1段目がバレル瓦にするだけで全てバレル瓦で葺いているように見えるのです。サブリエ工法の写真の2段目以降をよくご覧ください。S型瓦です。
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